P8 東京国立博物館蔵
(読み)
見 物 春土間ニしてろくロ挽キ鍛冶道 具
けんぶつすどまにしてろくろひきかじどうぐ
其 餘 奇妙 なる形 チの物 数 々 あり
そのほかきみょうなるかたちのものかずかずあり
幸 作 細 工ハせ袮と好 事ニ色 \/あ川め
こうさくさいくはせねどこうずにいろいろあつめ
多る者 なり此 日田舎(イナカ)者 病 氣とて薬
たるものなりこのひ いなか ものびょうきとてくすり
をもろふ幸 作 の云フシヤンスを\/ と云ふ
をもらうこうさくのいうしゃんすをしゃんすをという
何(ナン)能事 歟と思 ヒし尓相思(シヤンス)とて唐 音 ニ
なん のことかとおもいしに しゃんす とてとうおんに
て色 情 を云フ事 とぞ
てしきじょうをいうこととぞ
七 日天 氣風 立 おらん多正 月 十 五日 立 色 \/
なのかてんきかぜたつおたんだしょうがつじゅうごにちたついろいろ
調 求 多る物 荷こしらへし此 便 ニ江戸へ遣 春
しらべもとめたるものにごしらへしこのびんにえどへつかわす
べしとて頼 ム
べしとてたのむ
(大意)
略
(補足)
「相思(シヤンス)」、発音を調べると、シャンスーときこえます。しかし意味は色情ではなく、漢字二文字そのままでお互いに思い合うでありました。
「七日」、天明8年11月7日。西暦1788年12月4日。
お土産をいっぱいかっているので、どう運ぶのかとおもっていたら、船便で江戸へおくるとは、送料けっこう高いはず。宅配はこの時代から当たり前のようでした。
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