P33 東京国立博物館蔵
(読み)
クロ能事 をあざと云フ其 嫁 三 味せんを弾(ヒク)
くろのことをあざというそのよめしゃみせんを ひく
先ツ江戸能イタコさ王き能節(フシ)なりよんヤ
まずえどのいたこさわぎの ふし なりよんや
な婦しと云フ〽王しハ多ミ能者 ちこふよ川て
なぶしという わしはたみのものちこうよって
たもれ情(ナサケ)ありしと親(ヲヤ)尓春る〽松 尓下 り藤(フシ)
たもれ なさけ ありしと おや にする まつにさがり ふじ
美(ミ)事 な物 よ人 能花 なら只(タゝ)見多者゛かり
み ごとなものよひとのはななら ただ みたば かり
よんヤな\/ 其嫁(ヨメ)木綿 の布 子麻 の葉を
よんやなよんやなその よめ もめんのぬのこあさのはを
染 多る前 多゛れ帯 も木綿 なり二 人能連レ其
そめたるまえだ れおびももめんなりふたりのつれその
なり竒妙 なり二百 年 程 昔 しハ此 様 なるべし
なりきみょうなりにひゃくねんほどむかしはこのようなるべし
と心 能内 おかしくぞ思 ひ个る其 一 間隔(ヘタテ)て閨(ネヤ)アリ
とこころのうちおかしくぞおもいけるそのひとま へだて て ねや あり
夜具木綿 なれどサツパリとしてよし予(ワレ)愛(アヒス)
やぐもめんなれどさっぱりとしてよし われ あいす
(大意)
略
(補足)
「さ王き能節」、『さわぎうた【騒ぎ唄】
① 民謡で,お座敷唄のうち,テンポが速く,にぎやかで明るいもの。
② 江戸時代に遊里や酒宴の席などで,三味線や太鼓に合わせて唄ったにぎやかな唄。
③ 下座音楽の一。郭(くるわ)・茶屋など遊興の騒ぎの場面に使われる,大鼓・小鼓・太鼓の入るにぎやかなもの』
「花」、ここのくずし字、学んだはずなのですけど、初めて見るような・・・
江漢さん、ここの雰囲気をとても気に入って、居心地がよさそうです。ごきげん♪
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