P11 東京国立博物館蔵
(読み)
亦 何 ヤラ魚 尓タイ\/能酢を入 又 梅 干 能肉 尓
またなにやらさかなにだいだいのすをいれまたうめぼしのにくに
ニンニクをあしらへ味噌ニて幸 作 朝 ヨリ酒
にんにくをあしらえみそにてこうさくあさよりさけ
を呑 吾 等尓進 メルさて\/困 入ル夫 よりして
をのみわれらにすすめるさてさてこまりいるそれよりして
サツマ芋 能粥(カユ)を喰フサツマ能国 能醫者 幸
さつまいもの かゆ をくうさつまのくにのいしゃこう
作 能弟子となり居ル此 者 申 ニハ在 所 ヘ舩 中 七
さくのでしとなりおるこのものもうすにはざいしょへせんちゅうなな
十 里近 日 爰 元 を出 立 見 物 なからお出デ
じゅうりきんじつここもとをしゅったつけんぶつながらおいで
あらん歟と申 个連と竟 いか春゛此 者 サツマ
あらんかともうしけれどついにいかず このものさつま
琵琶(ヒワ)を弾 个り古風 なる物 なり夫 よりして
びわ をひきけりこふうなるものなりそれよりして
猪能又 と云 鉄 細 工人 の処 へ参 ル細 工道 具等(トフ)
いのまたというてつざいくじんのところへまいるさいくどうぐ とう
砥(ト)車 など皆 おらん多風 ニて日本 の鍛冶能
と くるまなどみなおらんだふうにてにほんのかじの
(大意)
略
(補足)
「幸作能弟子」、吉雄幸作は通詞職のかたわら、数名の蘭館医師より直接医術の伝習をうけ、蘭方医術をみにつけ、自宅に成秀館を開塾し、多くの門弟を教え導いた。入門を請うものはひきをきらなかったという。
前野良沢・杉田玄白らとの交流は深く、2人が携わった『解体新書』に幸作は序文を寄せている。
ヌタもうまそうですが、ダイダイの酢味噌に梅肉とニンニクを入れて食している魚もきっと刺し身かやはりヌタのようなものじゃないかとおもいます。これもうまそう。
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