2025年8月8日金曜日

江漢西遊日記五 その13

P13 東京国立博物館蔵

(読み)

能かけ多る人 也 幸 作 ヘ弟子(デシ)入 故 尓おらん多

のかけたるひとなりこうさくへ   でし いるゆえにおらんだ


二階(カイ)タアフル四人 結メ来 ル者 予カ名を知ル

に  かい たあふるよにんづめきたるものよがなをしる


十  三 日 時雨 なり石 原 休  甫外 ニ一 人幸 作 の

じゅうさんにちしぐれなりいしはらきゅうほほかにひとりこうさくの


像 を認  メ遣  春皆 〃 謝 銀 を贈 ル

ぞうをしたためつかわすみなみなしゃぎんをおくる


十  四 日時雨 幸 作 方 を出  立 せんと春酒 吸

じゅうよっかしぐれこうさくがたをしゅったつせんとすさけすい


物 を出しおらん多ヒイドロ。コツフを贈 ル者かま

ものをだしおらんだびいどろ こっぷをおくるはかま


ニて外 迄て送 る利助 伯 民 ハ西 坂 まて送 ル

にてそとまでおくるりすけはくみんはにしざかまでおくる


平 戸屋しきへより夫 より時津(トキツ)能方 ニ趣(ヲモム)く雨 ニテ

ひらどやしきへよりそれより   ときづ のほうに  おもむ くあめにて


路 春べ里晩 七  時 ニ至 ル参 りシ時 泊 リ多る隣  能家

みちすべりばんななつどきにいたるまいりしときとまりたるとなりのいえ


二泊 る昨 夜迄 ハ能(ヨキ)夜具尓て寝多る尓今 夜

にとまるさくやまでは  よき やぐにてねたるにこんや

(大意)

(補足)

「四人結メ」、四人詰メ。

「十三日」、天明8年11月13日。西暦1788年12月10日。

 ようやく平戸(北へ約100km)へ向けて出立しました。14日は16時過ぎに時津に着き、来るときに泊まった家の隣に泊。足元が滑るので時間がかかったようでした。

 

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