2025年8月1日金曜日

江漢西遊日記五 その6

P6 東京国立博物館蔵

(読み)

べしと云 夫 尓決 春

べしというそれにけっす


五 日天 氣亦 \/平 戸屋しき三平 次方 へ

いつかてんきまたまたひらどやしきさへいじかたへ


参 ル酒 吸 物 を出ス亦 鶏肉(ケイニク)を喰フ皮(カワ)骨(ホネ)

まいるさけすいものをだすまた   けいにく をくう  かわ   ほね


共 尓切 タル者 なり江戸能鶏 肉 ハ皮 武き

ともにきりたるものなりえどのけいにくはかわむき


皮 至  てコハシ骨(ホネ)至  てか多し肉 も筋 多 く

かわいたってこわし  ほね いたってかたしにくもすじおおく


して剛(コワシ)爰 ニて喰ヒ多るハ魚  能煮タル如 く箸(ハシ)ニテ

して  こわし ここにてくいたるはさかなのにたるごとく  はし にて


肉 骨 を能ク離(ハナ)ル肉 至  てや王らかなり帰 リ

にくほねをよく  はな るにくいたってやわらかなりかえり


て幸 作 ニ話(ハナシ)个連ハ何ンぞ鶏 尓か王る事 なし

てこうさくに  はなし ければなんぞとりにかわることなし


酒 ニて半 時 煮多る者 と云 浦 上 ニて賣ルなり

さけにてはんときにたるものといううらがみにてうるなり


五文 銭 を出セハ羽(ケ)を引 テうる此 浦 上 ト云 処  ハ

ごもんぜにをだせば  け をひきてうるここうらがみというところは

(大意)

(補足)

「五日」、天明8年11月5日。西暦1788年12月2日。

 江戸の鶏肉の食べ方や、皮や骨が硬いこと、肉も筋が多くこれまた固いこと、興味深いはなしであります。

 

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