P6 東京国立博物館蔵
(読み)
べしと云 夫 尓決 春
べしというそれにけっす
五 日天 氣亦 \/平 戸屋しき三平 次方 へ
いつかてんきまたまたひらどやしきさへいじかたへ
参 ル酒 吸 物 を出ス亦 鶏肉(ケイニク)を喰フ皮(カワ)骨(ホネ)
まいるさけすいものをだすまた けいにく をくう かわ ほね
共 尓切 タル者 なり江戸能鶏 肉 ハ皮 武き
ともにきりたるものなりえどのけいにくはかわむき
皮 至 てコハシ骨(ホネ)至 てか多し肉 も筋 多 く
かわいたってこわし ほね いたってかたしにくもすじおおく
して剛(コワシ)爰 ニて喰ヒ多るハ魚 能煮タル如 く箸(ハシ)ニテ
して こわし ここにてくいたるはさかなのにたるごとく はし にて
肉 骨 を能ク離(ハナ)ル肉 至 てや王らかなり帰 リ
にくほねをよく はな るにくいたってやわらかなりかえり
て幸 作 ニ話(ハナシ)个連ハ何ンぞ鶏 尓か王る事 なし
てこうさくに はなし ければなんぞとりにかわることなし
酒 ニて半 時 煮多る者 と云 浦 上 ニて賣ルなり
さけにてはんときにたるものといううらがみにてうるなり
五文 銭 を出セハ羽(ケ)を引 テうる此 浦 上 ト云 処 ハ
ごもんぜにをだせば け をひきてうるここうらがみというところは
(大意)
略
(補足)
「五日」、天明8年11月5日。西暦1788年12月2日。
江戸の鶏肉の食べ方や、皮や骨が硬いこと、肉も筋が多くこれまた固いこと、興味深いはなしであります。
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