P11P12 国文学研究資料館蔵
(読み)
P12
あき
あき
めへ
めへ
\/ とい
あきめへとい
で
で
けれバ
ければ
志多ゝ可
したたか
どうへ
どうへ
ひゐて
ひいて
ぞんじ
ぞんじ
の本可
のほか
もう
もう
ける
ける
P11
ちつとうけつこと
ちっとうけつこと
いつて
いって
多゛れぞ
だ れぞ
てを
てを
多゛
だ
さ
さ
つ
っ
せへ
せへ
きのき可ねへ
きのきかねへ
多゛い可ひんで
だ いがぴんで
ひつきり可゛
ひっきりが
ソレ
それ
六 多゛
ろくだ
よし可
よしか
この者゛く
このば く
ちハ一 可ら
ちはいちから
六 まで
ろくまで
者れバ
はれば
そんハ
そんは
ねへ可゛
ねへが
そふ
そう
いふ
いう
者りハ
はりは
ミん奈
みんな
きら
きら
い多゛
いだ
この
この
やう奈
ような
いめへ
いめへ
ましい
ましい
よとう
よとう
者゛くちハ
ば くちは
ねへ
ねへ
P12
一 者゛んも
いちば んも
うけねへ
うけねへ
多゛ん奈ハ
だ んなは
どう多゛
どうだ
よ
よ
さ
さ
そふ可
そうか
それでハ
それでは
ま多
また
こ
ご
き
き
けん可゛
げnが
王る
わる
可
か
ろう
ろう
(大意)
あき目へ、あき目へと目が出てしまうので、なんども親の勝ちとなって、予想外の儲けとなってしまった。
(萬々)「ちっとは親と勝負するやつはいねぇのか。気のちいせぇやつらだ」
(博打打ち一)「一番の出目にはピン(一)をはって、押さえは、ソレ、六だ。これでどうだ」
(博打打ち二)「この博打は一から六までまんべんなくはれば損はねぇが、そういうはりはみんなきらいでやらねぇ」
(博打打ち三)「こんな気の滅入る盗人まがいの博打はねぇ。一番もうけねぇ」
(萬々の妻)「旦那はどうか。よさそうか。それではまたご機嫌が悪かろう」
(補足)
「多゛い可ひんでひつきり可゛ソレ六多゛」、一番の出目だと思うのはピンで、「ひっきり」は「押さえ」のことで、六であたればまぁよしとする。
会話の雰囲気で大意をつかむしかありません。どんな博打なのかも、会話からはサイコロ博打のようではありますが、絵にはサイコロがみあたらないし、貼り札みたいなのがあるだけです。
まぁこの場面、萬々が蔵から千両箱をへらすために、わざと胴(親)が不利な配当にして博打をしたが、因果といい加減な張り方が災いして、逆に思いのほか儲けてしまったということはわかりました。
ところで女中さんが用意しているお茶碗は五つ、博打打ち五人へでしょうけど、萬々は?
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