P3P4 国文学研究資料館蔵
P3
(読み)
まん\/ハ
まんまんは
志んゞん
しんじん
の
の
きとく
きとく
もミへねバ
もみえねば
いろ\/と
いろいろと
くふう
くふう
をめくらし
をめぐらし
奈んでも
なんでも
や多ら二
やたらに
可しかけ
かしかけ
てせ上
てせじょう
の人 二
のひとに
ぶさ多
ぶさた
をさせ
をさせ
た奈らバ
たならば
可年
かね
ぐらも
ぐらも
くつろぐ
くつろぐ
遍゛しと
べ しと
かし金
かしがね
せ川多ひ
せったい
のこう札
のこうさつ
を可ど口 二
をかどぐちに
かけて
かけて
いさい
いさい
可ま
かま
王ず
わず
P4
くる
くる
ひ登
ひと
ごと二
ごとに
かし
かし
い多゛す
いだ す
(大意)
萬々は信心の効力もみえないので、いろいろと工夫をめぐらした。むやみやたらに金を貸し付け、世間の人から取り立てもせずにしたのならば、金蔵も窮屈でなくなるだろうと、貸金接待の高札を門口にかけて、詳しい事情も聞かずに来る人それぞれに貸し出した。
(補足)
借り手の女性が前帯にしています。もうこの頃にはみな後ろだったような気がするのですが。
この本の絵師喜多川(喜田川)千代女は女性で歌麿の門弟でもあり奥様らしい。人の描き方もうまいし、部屋の隅々まで気配りのある細かい筆使いです。
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