P11P12 国文学研究資料館蔵
P11
(読み)
者゛く
ば く
ちを
ちを
うつ
うつ
と
と
ミ可゛
みが
もて
もて
ぬと
ぬと
いふ
いう
ことを
ことを
きいて
きいて
これ
これ
くつきやうと
くっきょうと
大 ぜい
おおぜい
てつく王
てっか
うち
うち
を
を
あつめ
あつめ
四 王り八 分を
よんわりはちぶを
七 王りくらい二して
ななわりくらいにして
どうをとり
どうをとり
者らひ可け
はらいかけ
け連ども
けれども
いんぐ王と
いんが と
者り可゛
はりが
可多つ徒り二
かたっつりに
奈つ
なっ
て
て
(大意)
博打を打つと身上(しんしょう)をつぶすということをきいて、これは好都合と大勢の博打打ちをあつめ、四割八分を七割ぐらいの胴(親)に不利な配当にして、博打をし始めたのだが、張るところとツキが片寄ってしまって、
(補足)
「いふことを」、「こと」は合字でこれでひと文字。
「くつきやう」、『くっきょう ―きやう【究竟】〔「くきょう」の促音添加〕
② たいへん好都合な・こと(さま)。「手古摺(てこず)つた関係から逃げるには這般(こん)な―な事はない」〈復活•魯庵〉
「てつく王うち」、ここの変体仮名「王」(わ)は「と」にしかみえません。このあと9行目「いんぐ王と」で、「王と」が並んで比較できます。
「どうをとり」、『どうとり【胴取・筒取】
博打(ばくち)の席を貸して,その上がり高に応じて歩合を取ること。また,その人。胴元』。or サイコロを振る役。
「可多つ徒り二」、「片っ釣り」とでも漢字で表現するところでしょうか。片方によってしまうことだとおもうのですけど。
どの頁も毎度のことですけど、隅々まで書き込んでいる上に、その物品もとても丁寧です。
萬々はどこにいるかとさがすと、左肩に「萬」とあって、頬被りしている御仁でありました。
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