P14 国文学研究資料館蔵
(読み)
此 うへハ
このうえは
ぬす人 二
ぬすびとに
とらせる
とらせる
より
より
本可ハ奈しと
ほかはなしと
くらより
くらより
可年
かね
をとり多゛し
をとりだ し
いゑを
いえを
あけ
あけ
者゛奈し二
ぱ なしに
して
して
ふう
ふう
婦ハ
ふは
もち
もち
ろん
ろん
て多゛い
てだ い
下女
げじょ
者し多
はした
まで
まで
いつく
いずく
ゑ可
えか
で
で
ゆく
ゆく
(大意)
もうこうなったら、盗人に盗らせるよりほかなしと、蔵より金を取り出し、家を開けっ放しにして、夫婦はもちろん、手代・下女・端た女までが、どこかへと家を出ていった。
(補足)
盗人が入りやすく、また金を持ち出しやすいように、あれこれ忙しいの図。
萬々はこのようなときにも、右手には煙管を持っています。
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