P13 国文学研究資料館蔵
(読み)
春る
本ど
の事
可゛ま
ち可゛ひ
け連バ
よの
中ニハ
とミで
志ん多゛い
をし
まふも
ある可ら
さらハ
これ
可ら
つけて
ミんと
そのミハ
もちろん
て多゛い
ども
まで二
いゝ付
けんとくの
王るいゆめ
をいくらも
可いむ
せう二ふ多゛を
とゝのへる
(大意)
やることなすことすべてが見当ハズレで、世の中には富くじで破産することもあるというから、ならばこれをやってみようと、自分自身はもちろん、手代どもまでに言いつけて、当たらぬようにと願いながら富くじを買いまくり、ただひたすらくじ札を並べた。
(補足)
「本どの事可゛」、「事」のくずし字はひらがな「る」のようなかたちですが、ここのはさいごの丸の部分が大きくて下に流れているかたちのようです。
「けんとく」、『けんとく 【見徳】
① 富くじの当たりはずれを予測させる前触れ。また,富くじのこと。「第六天の―にええの」〈黄表紙・見徳一炊夢〉
③ 江戸時代,天明(1781〜1789)頃に流行した,もぐりの富くじの一種』
縁側に面する障子は障子紙をはってなくて夏向きにおしゃれにしています。でもここの四人のなりをみると単衣ではないし、しっかりと着ています。さてどういうこと?
0 件のコメント:
コメントを投稿