P6P7 国立国会図書館蔵
P6
(読み)
いろ\/心 を
いろいろこころを
い多めひそ可尓
いためひそかに
うませ个る尓
うませけるに
あさ満しや
あさましや
人 个んと
にんげんと
うをとの
うおとの
中 尓てき多る
なかにできたる
子奈連ハ
こなれば
可しらハ
かしらは
人 尓て
にとにて
可ら多ハうを
からだはうお
奈りこれ
なりこれ
い王由る
いわゆる
人 魚 奈るへし
にんぎょなるべし
志可る尓此 事
しかるにこのこと
(大意)
いろいろ心を痛め、ひそかに産ませることにしました。
驚くことに、人間と魚とのあいだにできた子なので
頭は人間で体は魚なのでした。これは
いわゆる人魚でありましょう。
しかしながら、このこと
(補足)
「人个んと」、すぐには読めません。「人」が平仮名なのか漢字なのか、「个」はわかる。次の「ん」も「人」に似て悩みます。「と」は「を」にも見えるし。わからなまま次の行にすすむと「うをとの中尓てき多る」とあって、「人間と」と納得。
中国(朝鮮?)風の衣装の二人、ひとりは提灯を持ち日本のものではなくあちら風。二人は夜回りで赤ん坊の声がするほうに急ごうとしているところのようです。
波頭がくだけるのはひとつふたつで、沖の大きなうねりが描かれています。
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