P14P15 国立国会図書館蔵
P14
(読み)
歌 〽二八
うた にはち
十 六 ハ
じゅうろくは
日
ひ
奈し
なし
の可け日
のかけび
二九の十 八 で
にくのじゅうはちで
志ちやの
しちやの
里あげ
りあげ
四五の二十 めで
しごのにじゅうめで
やちん可゛壱 川
やちんが ひとつ
王しや
わしゃ
おびも
おびも
うけぬ
うけぬ
(大意)
歌。二八十六は日済しの借金の掛日(支払日)、二九の十八で質屋の利上げ、四五の二十目で家賃が一つ、わしゃ帯も請けぬ。
(補足)
歌はひらかな盛衰記四段目神崎揚屋の段の梅が枝のせりふ「二八十六で、文付けられて、二九の十八で、ついその心。四五の二十なら、一期に一度。わしゃ帯とかぬ」のもじりですけど、内容がよくわからないので面白みもよくわかりません。もとの科白はとてもしっくりきます。「歌」のくずし字は元の形があるような、ないような形。「可」ふたつ、上は小さく下は大きくかいて、「欠」は「丶」。
「可け日」、「うけぬ」、変体仮名「可」(か)と「う」はほとんど同じ形でまぎらわしい。
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