P2 国立国会図書館蔵
(読み)
右 のごとくきのふまて尓ん个ん可いの連う
みぎのごとくきのうまでにんげんかいのりょう
ぶん尓てありし中 ずも个 ふハ多ちまち里 う
ぶんにてありしなかずもきょうはたちまちりゅう
ぐうの志者い志よと奈り个れハま川゛奈ミを
ぐうのしはいしょとなりければまず なみを
ふミ可多めの多め里 う王 よりの
ふみかためのためりゅうおうよりの
御由るし尓て見世もの志者゛ゐ
おゆるしにてみせものしば い
水 ちや屋やうきう者゛ 奈とを
みずちゃやようきゅうば などを
志つらひ志んち奈りしときの
しつらいしんちなりしときの
尓ぎハひ尓おさ\/おとらぬ
にぎわいにおさおさおとらぬ
ハんじやう奈り
はんじょうなり
(大意)
このようにきのうまで人間界の
領分であった中洲も、きょうはあっという間に
竜宮の支配するところとなってしまった。まずは
てはじめとして竜王より
お許しを得て、見世物や芝居の小屋、水茶屋、楊弓場などが
しつらえられ、人間界の中洲新地であったときの
賑わいにほとんど劣らぬ
繁盛である。
(補足)
竜宮の中洲新地で楽しむ魚や貝やイカなど海中人たちは頭にそれぞれ区別のための印をのせています。これは現代でも幼稚園や小学校の学芸会で同様のこと、輪っかに自分の演じる生き物などを目立たせたものを頭にのせています。
三重の丸は「土弓」。幟は「蛸八人藝」「海馬曲騎」。
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