P4P5 国立国会図書館蔵
P4
(読み)
〽そう志゛つ
そうじ つ
らしく
らしく
い川ても
いっても
てまへハ
てまえは
もと与り
もとより
さ可奈多
さかなだ
可ら可奈ら
からかなら
ずおれをこけ尓
ずおれをこけに
する奈よ
するなよ
〽ぬしハ
ぬしは
そのやう尓
そのように
う多可ひ
うたがい
奈者る可ら
なはるから
王つち可゛此
わっちが この
む年を
むねを
あらひ
あらい
こい尓
こいに
して
して
ミせ
みせ
多ふ
とう
ごさり
ござり
やす
やす
琴高(きん可う)
きんこう
仙 人 さん尓
せんにんさんに
く王ん可けてらく可゛ん
が んかけてらくが ん
(大意)
「そうやって真心込めて好きだと言ってくれても、おまえはもともと魚だから
絶対におれをこけ(苔)にするなよ」
「ぬし(主)はそのように疑いなはるなら、わっちのこの胸を洗い鯉にして
みせとうござりやす。琴高仙人さんに願掛けして落雁(を一生断ったぞえ)」
(補足)
いつもながら「可」「ら」「う」「ろ」は区別がしにくい。「り」も。
太郎は漁師なので腰蓑はかかせません。座敷奥には竿と魚籠があります。
お鯉のの頭の鯉はとても念入りに描かれていていまにもすぐ泳ぎだしそう。
屏風の字が読めません「?事聞風雪 ?渓」。
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