P11 国立国会図書館蔵
(読み)
〽さて平 二ハ人 魚 を女 本う尓して袮もの
さてへいじはにんぎょをにょうぼうにしてねもの
可多りに二 おやにすてら連し王け
かたりにふたおやにすてられしわけ
をきゝ多゛ん\/ふびんまさり
をききだ んだんふびんまさり
きゝおよびてミせものし奈ど
ききおよびてみせものしなど
そう多゛ん尓くれども平 二よく尓
そうだ んにくれどもへいじよくに
者奈連て志やうちせ須゛人 魚 を
はなれてしょうちせず にんぎょを
い多ハり个る
いたわりける
(大意)
さて平次は人魚を女房にして寝物語に
ふた親に捨てられた訳をきいて
だんだん不憫がつのり
どこから聞き及んだのか見世物師などが
相談に来るのだが、平次は欲に
目もくれず承知することなく
人魚をいたわりました。
(補足)
破れた壁の下地がのぞいています。実際そうだったのかは別として、貧乏長屋や小屋の壁を描くときの基本技。手紙などの反故(ほご)を貼って隠してあります。昔も今も同じです。
0 件のコメント:
コメントを投稿