裏表紙 国立国会図書館蔵
(読み)
【書き込み】
満多かしハ奈らの
またがしはならの
都 この八重佐゛くら
みやこのやえざ くら
今日 見天あ春ハ
きょうみてあすは
来つとお可へし
きっとおかえし
(大意)
又貸しはしてはいけませんよ
今日読んでしまって
明日はきっとお返しくださいな
(補足)
百人一首61番 「いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に 匂ひぬるかな」伊勢大輔。
これを下地にして裏表紙に貸本屋の主人が詠んだものでしょう。「奈良の都の八重桜」と「けふ」をうまくはさみこんでいます。
正直に言いますと、なかなかすべてを判読できませんでした。あっちを調べ、こっちを調べと完読できたのは昨日夕方でした。うれしかったです。
百人一首にひっかけて、やんわりとお願いするなんてオシャレですねぇ。
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