P18 国立国会図書館蔵
(読み)
一 とせあ起
ひととせあき
人 と奈りて
びととなりて
ひ多ちへ
ひたちへ
く多゛り
くだ り
奈ふ
なう
助 八 と申 ハ
すけはちともうすは
まことハ
まことは
ありすの
ありすの
中 志やう
ちゅうじょう
との也
どのなり
よ尓
よに
出
で
奈ひ
ない
文 太ふうふ
ぶんたふうふ
御めし有
おめしあり
あり可゛多う
ありが とう
ぞんじまする
ぞんじまする
文 太尓
ぶんたに
御本うび
ごほうび
あま多奈本る
あまたなおる
(大意)
一年間商人となって常陸国へ下っていた
助八と申すものは実は
有栖の中将殿なのでした。
世に知られることない文太夫婦を
呼び出しました。
ありがとう存じまする
文太はご褒美を
たくさん賜りました。
(補足)
出だし「一とせあ起人と奈りて」は「一年後、人となって」とも読めますが、それでは意味があとに続きません。
「まことハ」、「こと」は合字になってます。「より」の合字のフォント「ゟ」はあるのですが。
「よ尓出奈ひ」で読みはあっているとおもうのですけど。
「あま多奈本る」、「奈本る」が違うかもしれません。「本」としましたが、ウ~ン・・・
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