2022年4月4日月曜日

塩賣文太物語上 その11

P6前半 国立国会図書館蔵

(読み)

大 くうじ小志本をて尓入 んため文 太

だいぐうじこしおをてにいれんためぶんた


ふうふをよびねぢ可年者゛ゝ尓申  付

ふうふをよびねじかねば ばにもうしつけ


いろ\/く連可すれ共 小志本外 へ

いろいろくれかすれどもこしおほかへ


?の????奈个れハ可てんせづ

??????なければがてんせず


小そでくし可う可゛い奈と

こそでくしこうが いなど


いろ\/とりい多゛して

いろいろとりいだ して


とくしんせよといふ

とくしんせよという


(大意)

大宮司、小しおを手に入れようと文太

夫婦を呼び、ねじかね婆に申し付けました。

いろいろなものを与えたのですが小しおは

欲しい物もなく受け入れませんでした。

小袖・櫛・笄(こうがい)など

いろいろ見せて

納得しろとせまりました。


(補足)

「小志本をて尓入んため」、「尓」は「ふ」に見えますし、「入」が漢字かもといろいろ迷いました。

「ふうふをよび」、「よび」は「よけ」にもみえますが、意味が変。

「?の????奈个れハ」、ああでもないこうでもないと迷うのですが、最初の一文字が読めません。迷いましたが「心」のようにも読めます。「心のふるし事」でしょうか。ウ~ン。

 

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