P14 国立国会図書館蔵
(読み)
すで尓
すでに
よるのいぬの
よるのいぬの
こく者゛可り尓
こくば かりに
文 太ふうふ
ぶんたふうふ
すま起尓
すまきに
奈り
なり
うミへ
うみへ
うちこまれんとせし
うちこまれんとせし
ところ尓
ところに
(大意)
すでに夜の戌の刻(19時〜21時)頃になって
文太夫婦は簀巻きにされ、
海に放り込まれようとしていた
ところに
(補足)
やっとまともに読めたような気がします。
背景は和船にふたつの重しと櫂(かい)。浜には文太夫婦がいままで簀巻きにされていたものが広げられて筵(むしろ)代わりになっているようです。夫婦の視線の先には代官所の侍や大宮司がひかえています。
海の波の様子、和船のつくり、浜の人物、むしろがわりの簀などどれも丁寧に描かれています。
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