2022年4月23日土曜日

塩賣文太物語上 その30

奥付 国立国会図書館蔵

(読み)

新板本目録

大新板天神記十冊

東山三幅対三冊

河内国姥可゛火三冊

熊若物語三冊

ゑんの行者三冊

中書王三冊

津の国夫婦可池三冊

弘智法印三冊

藤原のち可多三冊

女作出入の湊上下


塩賣文太上下


新板酒天童子五冊

此度改板仕出し申候

御覧被成可被下候


寛延二年巳正月

板元

鱗形屋


(大意)

書籍の題名は省略

此度改板仕出し申候

このたびかいはんつかまつりだしもうしそうろう


御覧被成可被下候

ごらんなされくだされべくそうろう


(補足)

 鱗形屋は調べてみると、寛永(1624〜1644)から宝暦(1751〜1764)頃に大伝馬町3丁目で地本問屋を営業とありました。

新板(しんはん)、板元(はんもと)は現在では新版、版元となります。活版刷りになる前は版木(板木)である桜の板に彫って摺っていたので「板」なのでした。江戸後期から明治になって活版印刷になって木が使われなくなり同じ音である「版」にしたのでしょうか。

「塩賣文太」は上下の二冊。三冊とあるのは上中下ということです。十冊は十巻。

 

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