2022年4月9日土曜日

塩賣文太物語上 その16

P9後半 国立国会図書館蔵

(読み)

ねち可年者゛ゝあきれ

ねじかねば ばあきれ


者て又 もやてを可へ

はてまたもやてをかえ


をそろしき

おそろしき


せめ尓あハさんと

せめにあわさんと


大 ぐうじの

だいぐうじの


可多へ行

かたへゆく


さても\/ こ尓くらしい

さてもさてもこにくらしい


女  め可奈此 うへハ多゛ん奈と

おんなめかなこのうえはだ んなと


そう多゛んしてつるしあげ

そうだ んしてつるしあげ


こ可゛多奈者゛りて??や可゛し

こが たなば りて


あや奈し申 さん

あやなしもうさん


(大意)

ねじかね婆は呆れ果て、あきらめずにまた

手をかえ、恐ろしいせめにあわそうと

大宮司のところへ行きました。

「さてもさてもなんと小憎らしい

女であることか。このうえは旦那さまと相談して

(もっと厳しい責をして)

思い通りにしてやる。


(補足)

「あきれ者て」、「あき」を「尓さ」と読み、「者て又」とつづけたのでなんか意味が変でした。

「さても\/」、「も\/」の部分がなかなかわかりませんでした。

「つるしあげ こ可゛多奈者゛りて??や可゛し」、部分部分は読めますが、ウ~ン、わかりません。

 ねじかね婆さんは眉間にしわをよせ口はムの字、裸足です。腹に「ね」とあります。

この頁は読めないところが多すぎです。先を読みすすめながら考えます。

 

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