2022年4月14日木曜日

塩賣文太物語上 その21

P12後半 国立国会図書館蔵

(読み)

ふて\゛/しい

ふてぶ てしい


をやぢめ多゛

おやじめだ


む春めハ

むすめは


どつちへ

どっちへ


尓可し多

にがした


もとより

もとより


可くごの

かくごの


まへ

まえ


い可やうとも

いかようとも


(大意)

ふてぶてしいおやじだ

娘はどっちへ逃した


もとより覚悟の上

どうともしろ


(補足)

「かくごのまえ」(覚悟の前)、『前もって十分に覚悟していること。覚悟の上。「これらはもとより―にて侍れば」〈平治物語•上・古活字本〉』とありました。

文太はとても丁寧に頑丈に簀巻きにされています。描くのもねんがいってます。重しがなんともおもたそう。

 

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