2022年4月5日火曜日

塩賣文太物語上 その12

P6後半 国立国会図書館蔵

(読み)

「ね」

どう多゛可゛てんしろ

どうだ が てんしろ


だん奈の

だんなの


よめ尓

よめに


奈ると

なると


此 よふ奈

このような


小そでハ

こそでは


いくらも

いくらも


きるぞや

きるぞや


「小」

奈ん本゛でも

なんぼ でも


王しや

わしゃ


いや\/

いやいや


(大意)

「ね」

どうだ。承知しろ。

旦那の嫁になれば

このような

小袖はいくらでも

着ることができるぞ。


「小」

なんといわれようと

いやじゃいやじゃ。


(補足)

「どう多゛」としましたが、「どうじゃ」かもしれません。「マ」のかたちに見える部分がわかりません。

小しおの前に、小袖・櫛・笄(こうがい)ともう一つありますが、なんでしょうか。

ねじかね婆の顔がかすれているのは、この本の持ち主が意地悪婆めと指先でこすったのかもしれません。

 

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