2020年7月26日日曜日

的中地本問屋 その43




P.15



P.15 上段後半

(読み)
い多゛てんのまもり
いだ てんのまもり

のお可げ尓てゑど
のおかげにてえど

ぢ うを可けあるき
じゅうをかけあるき

个る尓さ起ゞ の
けるにさきざきの

本んヤ尓ても
ほんやにても

可うと
かうと

じ起尓
じきに

うれて
うれて

志もふゆへ
しもうゆえ

セりの
せりの

てやいの
てあいの

あとを
あとを

おつて
おって

あるきこつ
あるきこっ

ちへきてく多゛セへと
ちへきてくだ せいと


(大意)
韋駄天のお守りのおかげで
江戸中をかけ歩いた。
立ち寄った先々の本屋でも
仕入れるとすぐに売り切れてしまうので
売り子たちの
あとを追って歩き、
こっちへ来てくれと


(補足)
「まもり」、「ま」が変体仮名「満」ではありません。
「ゑど」、字面から「江戸」がうかびません。

終わりから2行目3行目に
「おつて」
「あるき」が並んでいます。
「お」と「あ」が「丶」があるかないかの違いであるのがよくわかります。


 競りの格好が正月だからでしょうか、股引をはいています。
でも足は素足みたいでこれじゃ冷えてしまいます。



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