P.15
P.15 上段後半
(読み)
い多゛てんのまもり
いだ てんのまもり
のお可げ尓てゑど
のおかげにてえど
ぢ うを可けあるき
じゅうをかけあるき
个る尓さ起ゞ の
けるにさきざきの
本んヤ尓ても
ほんやにても
可うと
かうと
じ起尓
じきに
うれて
うれて
志もふゆへ
しもうゆえ
セりの
せりの
てやいの
てあいの
あとを
あとを
おつて
おって
あるきこつ
あるきこっ
ちへきてく多゛セへと
ちへきてくだ せいと
(大意)
韋駄天のお守りのおかげで
江戸中をかけ歩いた。
立ち寄った先々の本屋でも
仕入れるとすぐに売り切れてしまうので
売り子たちの
あとを追って歩き、
こっちへ来てくれと
(補足)
「まもり」、「ま」が変体仮名「満」ではありません。
「ゑど」、字面から「江戸」がうかびません。
終わりから2行目3行目に
「おつて」
「あるき」が並んでいます。
「お」と「あ」が「丶」があるかないかの違いであるのがよくわかります。
競りの格好が正月だからでしょうか、股引をはいています。
でも足は素足みたいでこれじゃ冷えてしまいます。
0 件のコメント:
コメントを投稿