P.13
P.13 上段前半
(読み)
さて又 さうしを
さてまたそうしを
とじるハおん奈
とじるはおんな
の志ごとこれも
のしごとこれも
らち可゛あくまい
らちが あくまい
といろゝ と
といろいろと
くふう春る尓
くふうするに
む可しもろ
むかしもろ
こしより王多りし
こしよりわたりし
七 ツ尓ま
ななつにま
可゛りし
が りし
多ま尓
たまに
いとを
いとを
とふ春尓
とうすに
あり尓
ありに
いとを
いとを
つけて
つけて
(大意)
さてまた、草紙を綴るのは女の仕事。
これも(子どもの表紙掛けと同じように)なかなかはかどらないだろうから
いろいろと工夫する。
昔唐土(もろこし)から伝わった話に、七つに曲がった玉に糸を通すために
蟻に糸をつけて、
(補足)
さて表紙掛けも終わり、次は冊子を綴る工程になりました。
和綴じは現在でも普通に行われています。
わたしの祖父はチラシをある程度の束にしてから和綴じにして、俳句のメモに使っていました。
5行目出だしの「と」が縦に長い。「いろ」の反復語「く」がかすれている。
前後の内容をつないでいくのに「尓」(形は筆記体の「y」)が何箇所も出てきます。
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