P.8
P.8 上段
(読み)
や起尓して
やきにして
てう あいを
ちょうあいを
とるもの尓
とるものに
のまセ个れハ
のませければ
めう やくの
みょうやくの
志るし
しるし
ヤ可ら可゛年
やからが ね
をうつ
をうつ
ごとく尓
ごとくに
そのての
そのての
者ヤさ
はやさ
ちやんゝ
ちゃんちゃん
ゝ と
ちゃんと
志゛起さ満
じ きさま
てう あいを
ちょうあいを
とつて
とって
しもふ
しもう
「めうじの
みょうじの
ある
ある
ぢぐ
じぐ
ちハ
ちは
奈ら
なら
ぬぞ
ぬぞ
(大意)
(黒)焼きにして、丁合いをとるものに
飲ませたところ、妙薬の効き目で
ヤカラ鐘(八打鐘)を打つように
手早くちゃんちゃんちゃんと
すぐに丁合いを済ましてしまった。
「名字のある洒落はだめだぞ
(補足)
「志゛起さ満」、直様。すぐさま、ただちに。
「志もふ」、「も」は「ま」の誤字か。
「地口」、ことわざ・成句などに引っ掛けた語呂合わせの文句・洒落。「着たきり雀」(舌切り雀)のように現在でも使われているものが多数ある。
うっかり名前などで洒落たものがお武家さんだったりしたらおおごとなので、村田屋が注意している。
丁稚が三角の尖った枕のようなものに折って重ねています。
とにかくすべて手作業、妙薬に頼りたいのも納得です。
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