P.8
P.8 下段
(読み)
「それ
それ
より
より
可
か
てう あい
ちょうあい
さん奈の
さんなの
本う可゛
ほうが
よ可ろふ
よかろう
「者やく
はやく
者゛ん尓
ば んに
奈れバ
なれば
よい
よい
可らす
からす
あめを可つて
あめをかって
くおう尓
くおうに
(大意)
「それよりか、丁合さんなのほうが
よかろう。
「はやく晩になればいい。
からす飴を買って食うんだ。
(補足)
(その22)P.7下段の「丁合とらしょ」を受けて、「丁合さんな」と返している。
「丁合さんな」はもちろん地口(しゃれ)ですが、引っ掛け元は「唐来 参和(とうらい さんな/さんわ、1744年(延享元年)- 1810年2月28日(文化7年1月25日))は、江戸時代中期から後期に活躍した戯作者、狂歌師である。」とありました。
「それより」、「よ」が間延びしていて悩みます。
丁稚は早く仕事が終わって、帰りに買うからす飴が楽しみ。
カラス飴がどんなものかわかりませんが、きっと黒くツヤツヤして甘い飴でしょう。
P7P8見開き
製法作業場が整然としていて、忙しさに追われている感じがあまりありません。
これくらいのほうが、製本ミスが少なかったのかも。
ところで、この作業の前に板木を彫る作業があります。
校正で間違いがあったとき、その箇所を修正しなければなりません。
板木の修正箇所部分だけを切り取って、新しい木を埋め込み、あらたに彫り直しました。
結構な手間です。
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