2020年7月24日金曜日

的中地本問屋 その41




P.14



P.14 下段

(読み)
とん多゛
とんだ

この
この

本んハ
ほんは

おもし
おもし

ろい
ろい





(大意)
とんでもなく
この本はおもしろよ


(補足)
「とん多゛この本んハ」、今ではこの「とん多゛」の使い方は見られなくなってしまいましたが、現在では「とんだ美人だ」「とんだやつだ」などがあるくらいでしょうか。

変体仮名「本」のかたちは「不」です。平仮名「ほ」をみることはほとんどありません。

行灯はP10でもありましたが、格子がついていました。
しかし、こちらの行灯もこまいところまで丁寧に仕上げています。
油受けのお皿の縁にまで筆を入れている。

 目打ちのような大きな針で綴じています。
畳屋さんのように台の上での作業かとおもったら、裁縫とおなじような感じなんでね。

 真ん中奥の姉さんの着物柄は雁、左側姉さんのは紅葉に前掛けが花柄、右の姉さんは縦縞、からだの線に合わせて縦縞の具合をちゃんと描き分けています。

内職っていう感じがよく出ています。




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