P.14
P.14 下段
(読み)
とん多゛
とんだ
この
この
本んハ
ほんは
おもし
おもし
ろい
ろい
よ
よ
(大意)
とんでもなく
この本はおもしろよ
(補足)
「とん多゛この本んハ」、今ではこの「とん多゛」の使い方は見られなくなってしまいましたが、現在では「とんだ美人だ」「とんだやつだ」などがあるくらいでしょうか。
変体仮名「本」のかたちは「不」です。平仮名「ほ」をみることはほとんどありません。
行灯はP10でもありましたが、格子がついていました。
しかし、こちらの行灯もこまいところまで丁寧に仕上げています。
油受けのお皿の縁にまで筆を入れている。
目打ちのような大きな針で綴じています。
畳屋さんのように台の上での作業かとおもったら、裁縫とおなじような感じなんでね。
真ん中奥の姉さんの着物柄は雁、左側姉さんのは紅葉に前掛けが花柄、右の姉さんは縦縞、からだの線に合わせて縦縞の具合をちゃんと描き分けています。
内職っていう感じがよく出ています。
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