P.7
P.7 上段後半
(読み)
可年て
かねて
くふうを
くふうを
して
して
おい
おい
多る
たる
こと
こと
奈れバ
なれば
道 中
どうちゅう
さよの
さよの
奈可山 の
なかやまの
ヤ可ら
やから
可゛年をくろ
が ねをくろ
(大意)
以前から考えておいたこと、
道中小夜の中山のヤカラ鐘(八打鐘)を
黒(焼き)
(補足)
中段に「旅眼石(多び春ゞり) 十返舎著 全部二冊」とビラ宣伝しています。「び」の下半分が欠けていて「バ」に見えていますが「び」です。
「ね」の変体仮名「年」は「◯」の「丶」です。二箇所あります。筆の手跡でもクルッと丸く書きます。
「道中」、「道」のくずし字もこれまた実に独特です。「首」に「辶」でどうしてこんな形になんるのか、なんて考えないで形で覚えます。
「さよ」、「よ」がわかりずらい。
「さよの奈可山のヤ可ら可゛年」。「小夜の中山」、枕詞や故事や地域伝承を知らないと何が何だかさっぱり理解できません。
小夜の中山峠は旧東海道の金谷宿と日坂(にっさか)宿の中間にある難所の峠で、そこには夜泣き石があるという。
ヤカラ鐘は画にあるようにしておこなう大道芸。八打鐘・八打鉦(はっちょうがね)。画では鉦が7つしかありませんが。
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