2020年7月12日日曜日

的中地本問屋 その29




P.10



P.10 上段後半

(読み)
奈んぞ
なんぞ

よいめう
よいみょう

やく可゛あり
やくが あり

そう奈もん
そうなもん

多゛といろゝ
だ といろいろ

くふう
くふう

して
して

ミる
みる


「者て
 はて

よい
よい




あん
あん

可゛


あり
あり

そふ奈
そうな

もん多゛
もんだ


(大意)
「何かよい妙薬がありそうなもんだ」と
いろいろ工夫してみた。

「はて、よい考えがありそうなもんだが


(補足)
 読み・大意ともに問題はなさそうです。

 出入帳の脇の柱、角を二重線で描いています。一本線でもよかったはずですが、こだわりが感じられます。

 行灯も大変に立派です。
台から上部が簡潔にしっかり、取っ手まで丁寧に描かれています。

 台の上に急須のような薬缶のようなものがのっていますが、灯心を浸してある油皿からの受け皿の役目でしょうか。

 思案顔の村田屋主人、煙管が床にじかに置かれています。
江戸は火事が多かったわけがわかります。


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