P.5
P.5 下段
(読み)
「とつくりのうち可ら
とっくりのうちから
おいら可゛こうして出て
おいらが こうしてでて
いねへとゑづら可゛
いねぇとえずらが
王りい可らそこで
わりぃからそこで
ふ多り可゛いゝやく尓
ふたりが いいやくに
セめてこし
せめてこし
可けでも
かけでも
あれバいゝ
あればいい
ヨウ
よう
者やくあげ多ら
はやくあげたら
者゛ん尓ハひヤ可し尓
ば んにはひやかしに
いくべいゑてきち可゛
いくべぇえてきちが
まつている多゛ろふ
まっているだ ろう
(大意)
「とっくりの中から
おいらがこうしてでていねぇと
絵面がわりぃから
そこで二人がいい役を演じるが
せめて腰掛けでもあればいいさ
よぉ
早く仕上げたら
晩にはひやかしにいくべぇ
えて吉が待っているだろう
(補足)
「とつくりのうち可ら」、「う」「可」「ら」3つ並んでいるので比較にちょうどよいです。似てますよね。
他の箇所でも小さな「う」に見えるのは、ほとんど「可」です。
「ひヤかし尓」、「ゆ」に見間違える「や」がわずらわしいですが、カタカナの「ヤ」も出てきます。
やや大きめの徳利、4合徳利か。
つまみに魚の尾が見えます。
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