P.4
P.4 上段前半
(読み)
水 をさけ
みずをさけ
の中 へいれて
のなかへいれて
者んぎヤへ
はんぎやへ
ぢさんし
じさんし
のまセ个れバ
のませければ
これもめう
これもみょう
やく多ち
やくたち
まち志るし
まちしるし
ありて
ありて
いちヤの
いちやの
うち尓
うちに
本れ多り
ほれたり
(大意)
水を酒の中に入れて
版木屋へ持参し飲ませたところ
これも妙薬のためか
たちまち効き目があらわれて
一夜のうちに、
彫り上げてしまった
(補足)
P.3上段後半からの続きです。
このあたりまで読んでくると、文字の特徴にも慣れてきました。
それほどつかえることなく読むことができます。
立て看板に「朱肉 青肉 色々」とあります。
印鑑の印肉のことでしょう。
江戸時代、赤の朱肉を使えるのは武士階級でだけで、庶民は黒だったとあります。
名主などの村役人のや百姓たちは確かに黒です。
版木屋は草双紙、滑稽本などだけではなく、チラシや錦絵やそのた印刷物全般なんでも手広く商っていたようです。印鑑などチャチャッと彫っていたのかもしれません。
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