P.2
P.2 下段
(読み)
一九 馬 の
いっくうまの
ふんを
ふんを
いれて
いれて
のま
のま
セら
せら
るゝ
るる
とハ
とは
志らず
しらず
これハ
これは
いゝ
いい
御酒
おさけ
多゛王へ
だ わえ
てう しで者゛可を
ちょうしでば かを
つくし多こ多ア
つくしたこたぁ
ことしの
ことしの
旅眼石(多ひすゞり)と
たびすずり と
いふ本ん尓
いうほんに
ミ奈
みな
可起
かき
やし多
やした
(大意)
一九は馬の糞が入っているとは知らずに
これはいい酒だとごきげんだった。
「銚子で馬鹿騒ぎをした顛末は
今年の「旅眼石」という本に
全部書きましたよ」
(補足)
手前小柄な剃髪orツルッパゲの御仁が栄邑堂(えいゆうどう)の主人、奥で頭をかいているのが一九。煙草盆やお銚子や湯豆腐のような鍋があります。
一九の着物の横縞模様も腰から上と下で向きをかえています。下部分でも場所により変化させています。
「旅眼石」(たびすずり)。狂歌入紀行『南総記行 旅眼石』(たびすずり)がこの本と同じ1802年に出版されていてその宣伝をしています。
「馬」、「御酒」のくずし字が悩みます。
会話の「」部分、約220年前といえども現在とさほど変わりません。
タイムマシンで当時にいったとしてもやっていけそう。
0 件のコメント:
コメントを投稿