2020年6月23日火曜日

的中地本問屋 その10




P.3



P.3 下段

(読み)
あ奈多可゛
あなたが

下 さつ多
くださった

さけハ
さけは

ぶしつけ
ぶしつけ

奈可゛ら
なが ら

水 可゛まじつて
みずが まじって

おり
おり

まし多
ました

可ら
から

きつ
きっ

者゜り
ぱ り

(P4 下段へ)
よい
よい

まセぬ
ませぬ



(大意)
あなたが下さった酒は
ぶしつけながら
水が混じってましたから
全然酔いません。


(補足)
会話部分です。
約220年前の口語体の文章ですが、「きっぱり」の用法以外は全く現代と変わりません。

「きっぱり」は現在では「はっきり」の意。どの時代あたりで変化したのでしょうか。
また、「は」に「゜」(半濁点)がくっきりついているのも、珍しい。あまりみません。


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