P.7
P.8
(読み)
P.7は文章なし
P.8
さつそく者奈し可゛王可る
さっそくはなしが わかる
ミやいをせんとやくそく春る
みあいをせんとやくそくする
いしや
いしゃ
「奈んといゝ志ろもの
なんといいしろもの
じやアごんせぬ可
じゃあごんせぬか
「イヤもふいちごんも
いやもういちごんも
奈い
ない
ひとつめの
ひとつめの
む春こ
むすこ
見あいする
みあいする
(大意)
早速話がまとまった。
見合いすることを約束した。
医者
「何という代物じゃないか。
いやぁもう一言もない」
ひとつ目の息子は見合いをした。
(補足)
P7は文章がなく、柳の下の床几に腰掛ける女だけ。
右の頁P6は見合いする娘がいます。
柳の下を通るすぎる娘をどこからか見合い相手を仲人の医者と息子が眺めることができるよう設定した場面のようです。
「者奈し可゛王可る」、現在では「話がわかった」というのは理解したなどの意味です。理解したしたので話がまとまったということにしました。
「ミやいをせんとやくそく春る」、「ミやい」は見合いですが、旧仮名遣いでもこのように記すものなのかわかりません。変体仮名「春」は「す」+「て」の形ですが、ずいぶん簡略されてわかりにくい。このあとに出てくる「春」(す)はそのようになってます。
「ごんせぬ可」、「言(ごん)せぬか」だとおもいます。
「見あいする」、ここでは「ミ」ではなく漢字の「見」。
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