P.5
P.5 上段前半
(読み)
奈んでも
なんでも
おもいれ
おもいれ
志こんで
しこんで
おくつ
おくつ
もり尓て
もりにて
者んこう
はんこう
を春る
をする
てやい尓
てあいに
あさ
あさ
ひるの
ひるの
うで
うで
と
と
可げ
かげ
きよの
きよの
うで
うで
とを
とを
(大意)
なんとかして思う存分に仕込んでおきたいので
版木を摺る連中に、朝比奈の腕と景清の腕とを
(補足)
「おもいれ」、(その8)で出てきました。思う存分。
変体仮名「可」はほとんど「う」ですが、この部分には平仮名「う」が数箇所でてきてます。
よーく比較するとやはり違ってますね。
「う」は一画目が上からきますが、「可」は左からです。でも同じカタチのときもあるから悩みます。
「あさひ奈のうで」、朝比奈の腕。鎌倉時代の武士。
「かげきよのうで」、景清の腕。平家の武将平景清。ふたりとも剛力で有名。
「げ」は変体仮名「計゛」にもみえます。
鎧姿が景清、丸に三の紋の流し姿が朝比奈でしょうか。
「朝比奈草摺実記」が国立国会図書館デジタルコレクションにあります。
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