2020年6月27日土曜日

的中地本問屋 その14




P.5



P.5 上段前半

(読み)
奈んでも
なんでも

おもいれ
おもいれ

志こんで
しこんで

おくつ
おくつ

もり尓て
もりにて

者んこう
はんこう

を春る
をする

てやい尓
てあいに

あさ
あさ

ひるの
ひるの

うで
うで




可げ
かげ

きよの
きよの

うで
うで

とを
とを


(大意)
なんとかして思う存分に仕込んでおきたいので
版木を摺る連中に、朝比奈の腕と景清の腕とを



(補足)
「おもいれ」、(その8)で出てきました。思う存分。

変体仮名「可」はほとんど「う」ですが、この部分には平仮名「う」が数箇所でてきてます。
よーく比較するとやはり違ってますね。
「う」は一画目が上からきますが、「可」は左からです。でも同じカタチのときもあるから悩みます。

「あさひ奈のうで」、朝比奈の腕。鎌倉時代の武士。
「かげきよのうで」、景清の腕。平家の武将平景清。ふたりとも剛力で有名。
「げ」は変体仮名「計゛」にもみえます。

 鎧姿が景清、丸に三の紋の流し姿が朝比奈でしょうか。
「朝比奈草摺実記」が国立国会図書館デジタルコレクションにあります。



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