2020年6月25日木曜日

的中地本問屋 その12




P.4



P.4 上段後半

(読み)
个れバ
ければ

者ん
はん

もと大 き尓
もとおおきに

よろこび
よろこび

く春りも
くすりも

きけバ
きけば

きくもの
きくもの

多゛これ可ら又
だ これからまた

どふぞ者ん春り
どうぞはんずり

でやい尓セいを
てあいにせいを

多゛さセる
だ させる

めう やくを
みょうやくを

とゝのへ
ととのえ

まセう
ましょう


(大意)
(彫り上げてしまった)ので
版元(村田屋)は大いに喜んだ。
薬も効けば効くもんだ、
これからまた、版摺り仲間に頑張ってもらう妙薬を
調剤しよう。


(補足)
「でやい」、手合(てあい)。仲間、連中。

「とゝのへ」が少し悩むくらいで、あとはまぁまぁ読みやすい。


P3P4見開き。



 外の立て看板下で寝そべっている犬の顔が変。
版木屋の店内の絵に比べると、ずいぶんと下手くそです。

 煙草をふかしながら、油売ってる一九さんの着物柄がP1のものと同じ。
こんな版木屋さんのぞいてみたいなぁ。




0 件のコメント:

コメントを投稿