P.3
P.3 上段後半
(読み)
春゛るけ
ず るけ
られてハ
られては
奈るまい
なるまい
と可年て
とかねて
多く王へ
たくわえ
おい多る
おいたる
宝 永 年
ほうえいねん
中 ふじの
ちゅうふじの
山 の王起
やまのわき
いで多る
いでたる
と起の
ときの
あふミの
おうみの
水うミの
みずうみの
(大意)
怠けてもらっては困るので、
かねてより用意しておいた、
宝永の年に富士山が噴火したときに湧き出したという
近江の湖の
(補足)
「春゛るけ」、「す」の変体仮名「春」は「す」+「て」のような形。濁点「゛」がくっきりはっきり大きい、普段は付けたりなかったりでいい加減なのですが、ここのは存在感たっぷりで、その右側の「ぎヤ尓」の「ぎ」も同様。
宝永大噴火は宝永4年(1707年)の富士山噴火で、この本の出版が1802年なので、約100年前のことを取り上げている。
近江の水、大昔富士山噴火で琵琶湖ができたという伝説を引用している。
「水」のくずし字は特徴的で、最初見たときは何の字かさっぱりわかりませんでした。形で覚えるしかありません。
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