P.164 最初〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
御出 被遊 候
おいであそばされそうろう
岩 鼻 江差 出 候 書 付 扣
いわはなへさしだしそうろうかきつけひかえ
差 上 申 一 札 之事
さしあげもうしいっさつのこと
一 関 東 在 々 為御取締 御廻 村
ひとつ かんとうざいざいおとりしまりのためごかいそん
被成 候 御代 官 御手附 御手代 衆 二
なされそうろうおだいかんおてつきおてだいしゅうに
被召捕 江戸表 江御差 出 相 成 候
めしとらえさせえどおもてへおさしだしあいなりそうろう
当 村 百 姓 紋 二郎 外 壱人 徒黨
とうそんひゃくしょうもんじろうほかひとりととう
を企 人 家打 毀 候 一 件 為引合
をくわだてじんかうちこわしそうろういっけんひきあいのため
当 御役 所 江被召出 再應
とうおやくしょへめしだされさいおう
(大意)
がおいでになられました。
岩鼻へ提出した書付の控え
提出した一通の文書のこと
関東一円お取締ご廻村
されている御代官、御手附、御手代の方々に
捕らえられ、江戸表へ引き連れることになりました
当村百姓紋二郎ほか一名、徒党
を企て、人家を打ち壊しました一件について召喚され
当お役所へ呼ばれました。再度
(補足)
この頁は筆圧強くにじみが数箇所、ゴツゴツ感あふれてますが几帳面でもあります。
「遊」、読めません。形で覚える。
「在々」(ざいざい、さいさい)、あちらこちら。「在々所々」のようにも使うようです。
「官」、くずしていません。
「衆」、形で覚える。
「被召捕」、すぐ右の「被成」のくずし字と異なります。使用される言葉の組み合わせでくずし字も変わっているみたい。
「再応」、「再」既出ですが、筆運びがちょっとダイナミック。
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