2018年12月28日金曜日

変事出来二付心得覚記 その43




 P.13 9行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵」「平沼家文書」

(読み)
夫 ゟ
それより

下 名栗 江十  六 日 、只 今 下 筋 与り
しもなぐりへじゅうろくにち、ただいましもすじより

掛 合 参 り候   由 申  来 り、槙 下 森 太郎
かけあいまいりそうろうよしもうしきたり、まきしたりんたろう

下拙 宅 へ参 り、軍 蔵 殿 ・清 八 殿 も下モヘ
げせつたくへまいり、ぐんぞうどの・せいはちどのもしもへ

参 り、下拙 二も出向 様 二と事 二付 、かじや橋
まいり、げせつにもでむきようにとことにつき、かじやばし

迄 参 り候   処  、以づ連新 立 迄 参 り候   間  、
までまいりそうろうところ、いずれにったちまでまいりそうろうあいだ、


(大意)
それから、
下名栗へ16日、今下筋より掛け合いに来るだろうとのことを、槙下森太郎が
拙宅へ来て伝えた。軍蔵殿・清八殿も下へ
行き、わたしも一緒に行くようにとのことで、かじや橋
まで行ったところ、いずれ新立まで来るだろうから


(補足)
「下筋」、「筋」が「竹」冠が離れているので2文字にみえる。
「与り」、ここは合字「ゟ」ではない。変体仮名とひらがな。

「参り候由申来り」、「由申」が読みづらい。
「槙下森太郎」、ここで読めたのは「太郎」だけで、他は?。「森」ってこんなふうになるのですね。

「候処」、「処」はほとんど「m」。
「以づ連」(いずれ)、「以」は「竹」冠ににてます。


軍蔵殿・清八殿は何度か出てきましたが、槙下森太郎ははじめてです。


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