2018年12月11日火曜日

変事出来二付心得覚記 その26




 P.7 8行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵」「平沼家文書」

(読み)
名主 滝 之助 殿 ・名主 太次郎 殿 ・軍 蔵 ・
なぬしたきのすけどの・なぬしたじろうどの・ぐんぞう・

組 頭  見習  清 八 ・組 頭  源 左衛門 ・同 伴 次郎 ・
くみがしらみならいせいはち・くみがしらげんざえもん・どうはんじろう・

組 頭  栄 太郎 ・名郷 和助 并  順  蔵
くみがしらえいたろう・なごうわすけならびじゅんぞう


一 太次郎忰寅次郎・組頭見習徳三郎
ひとつ たじろうせがれとらじろう・くみがしらみならいとくさぶろう

両  人 之儀者、御支配 岩 鼻 御役 所 へ
りょうにんのぎは、ごしはいいわはなおやくしょへ


(大意)
名主滝之助殿・名主太次郎殿・軍蔵・
組頭見習清八・組頭源左衛門・同伴次郎・
組頭栄太郎・名郷和助并順蔵
がその全員である。

太次郎の忰(せがれ)寅次郎と組頭見習徳三郎の
両人は岩鼻代官所へ出かけた。


(補足)
「組頭」、くずし字をじっと見ていると、元の字に見えてきます。
「見習」、「習」=「羽」+「日」、「羽」がこんな形にくずされるんですね。
「源左衛門」はこの覚書の書き手。

「名郷」(なごう)、地名です。現在でもバスの終点名にあります。

「両人」、「両」のくずし字は、「ち」のあとに蝶々結びみたいに筆をクルクルっと運ぶ。


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