2018年12月13日木曜日

変事出来二付心得覚記 その28




 P.8 7行目〜11行目まで。「飯能市立博物館所蔵」「平沼家文書」

(読み)
                      追々  米 穀
                      おいおいべいこく

其 外 格 別 高 直二相 成 候   二付 、営 方 も
そのほかかくべつたかねにあいなりそうろうにつき、えいかたも

難出来  候   間  、高麗郡 飯 能 村 穀 屋共 方 へ
できがたくそうろうあいだ、こまぐんはんのうむらこくやどもがたへ

罷  越 、穀 物 下落 相 成 候   迄 無心 致 し候
まかりこし、こくもつげらくあいなりそうろうまでむしんいたしそうろう

由 二而、
よしにて、


(大意)
引き続き米穀やそのほかのものの価格が非常に高くなり、村役人も
どうすることも出来ない中、高麗郡飯能村の穀屋へ
押しかけ、穀物の価格を下げるまで要求し続けるとの
状況でした

(補足)
「営方も難出来」、上記のような文章に置き換えましたが、間違っているかもしれません。
「高直」、「直」が「値」に使われることは既出です。2文字のくずし字は頻出でしっかり覚える。
「営方」、「営」の「呂」のくずし字に注意です。

「難出来候間」、「候」が読めません。
「高麗郡」、ジッと見ていると、確かに高麗郡と書いてある。

「下落」、「落」がきれいにくずされているのに、読めませんでした。
「無心」、2文字セットで覚える。


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