P.9 4行目〜7行目まで。「飯能市立博物館所蔵」「平沼家文書」
(読み)
右 飯 能 村 迄 ハ道 法 四里余 も有之
みぎはんのうむらまではみちのりしりあまりもこれあり
場所 二付 、先 方 之様 子如何 罷 成 候 哉
ばしょにつき、せんぽうのようすいかがまかりなりそうろうか
相 弁 不申 、右 者不容易 儀と存
あいわかりもうさず、みぎはよういならずぎとぞんじ
候 間 、此 段 不取敢 御訴 奉申上候、 以上
そうろうあいだ、このだんとりあえずおうったえもうしあげたてまつりそうろう、いじょう
(大意)
飯能村までの道のりは4里以上もある場所ですので、
現在の状況がどのようになっているのか
わかりません。簡単に解決することができない出来事と存じますので
この件についてとりあえずはお届け申し上げます。以上
(補足)
「飯能」と知っているから、すぐに読めるが、初見では無理だとおもいます。
「道法」、「道」のくずし字は形で覚える筆頭の字。
「場所」、ここの「所」は楷書に近い。
「如何」、2文字セットで覚える。
この行の「不」と次行の「不」の使い分けは何なのでしょうか。
「此段」、くっきりとくずし字が楷書のように書かれています。
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