2018年12月16日日曜日

変事出来二付心得覚記 その31




 P.9 4行目〜7行目まで。「飯能市立博物館所蔵」「平沼家文書」

(読み)
右 飯 能 村 迄 ハ道 法 四里余  も有之
みぎはんのうむらまではみちのりしりあまりもこれあり

場所 二付 、先 方 之様 子如何 罷  成 候   哉
ばしょにつき、せんぽうのようすいかがまかりなりそうろうか

相 弁  不申  、右 者不容易   儀と存
あいわかりもうさず、みぎはよういならずぎとぞんじ

候   間  、此 段 不取敢  御訴   奉申上候、          以上
そうろうあいだ、このだんとりあえずおうったえもうしあげたてまつりそうろう、いじょう


(大意)
飯能村までの道のりは4里以上もある場所ですので、
現在の状況がどのようになっているのか
わかりません。簡単に解決することができない出来事と存じますので
この件についてとりあえずはお届け申し上げます。以上


(補足)
「飯能」と知っているから、すぐに読めるが、初見では無理だとおもいます。
「道法」、「道」のくずし字は形で覚える筆頭の字。

「場所」、ここの「所」は楷書に近い。
「如何」、2文字セットで覚える。

この行の「不」と次行の「不」の使い分けは何なのでしょうか。

「此段」、くっきりとくずし字が楷書のように書かれています。


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