P.6 9行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵」「平沼家文書」
(読み)
と満り居 候 事 難成 と申
とまりおりそうろうことなしがたしともうし
候 間 、鍛冶屋橋 追 欠 候 得ども、
そうろうあいだ、かじやばしおいかけそうらえども
最早 無拠 次第 二付 、夫 ゟ
もはやよんどころなくしだいにつき、それより
(大意)
(ここに)とどまっていることはできないと
いうので、鍛治屋橋まで追いかけたが
もはや、どうにも抑えがきかない状況になってしまい、それから
(補足)
不動渕で農民たちと押し問答をしながらも、振り払われて彼らを
追うように鍛治屋橋まで南下します。夜道約5、6kmの道のりでした。
「満」(ま)変体仮名。
この行は特に筆跡が細く読みやすいです。
「鍛冶屋橋」、画数の多い字もありますが、丁寧に書かれています。
「追欠」(おいかけ)、「懸け」や「掛け」もありますが音の同じ適当な漢字をもってくることは普通のようです。
「候得ども」、「ども」がひらがなです。
「最早」(もはや)、「最」がなかなか読めませんが、下部の「取」のくずし字がヒントになります。2文字セットで形で覚えます。
「無拠」(よんどころなく)、頻出。きれいな字です。
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