P.13 最初〜6行目まで。「飯能市立博物館所蔵」「平沼家文書」
(読み)
茶 内 江大 勢 参 り掛 合 最 中 と
ちゃないへおおぜいまいりかけあいさいちゅうと
申 来 者 も有之 、村 方 政 吉 参 り、
もうしきたるものもこれあり、むらかたまさきちまいり、
只 今 三 王 峠 越片 附 可被成 趣
ただいまさんのうとうげをかたづけなさるべくおもむき
申 来 り、赤 根色 頭巾 之様 二巻
もうしきたり、あかねいろずきんのようにまき
白 布 ハチ巻 二帝白 布 タスキ
しろぬのはちまきにてしろぬのたすき
大 音 ヲ上ケ参 り、女 共 飛 上 候
だいおんをあげまいり、おんなどもとびあがりそうろう
(大意)
茶内へ大勢押しかけ掛け合い中と伝えたものもあります。
当村の政吉が来て言うには、
今山王峠をこちらへ向けて戻ってきているそうだとききます。
茜色の布を頭巾のように巻き、
白布のはちまき、白布のタスキをし、
大きな音をたてながらやってきて、女たちは飛び上がるほど驚いてます。
(補足)
昨日に引き続き、
「只今三王峠越片附可被成趣申来り」がよくわかりません。
ただ下記の昨日のその箇所を並べると、同じ言い回しであることがわかります。
「大切品方附可被成候趣申来り」。
うーん、いろいろ考えますが、とりあえず宿題にします。
「三王峠」はいまの「山王峠」、下記略図を参照のこと。「茶内」も。
「政吉」、「政」のくずし字が「致」と似て区別ができません。
「峠越」、「峠」の「山」偏は独特で覚えやすい。「越」(を)変体仮名なのですが、
ここはもしかしたら、(峠を越える)の意味かもしれません。よくわからないところです。
「片附可被成趣」、この「片附」はどのような意味なのかわかりません。
「頭巾」、「豆」偏のくずし字も独特で区別しやすい。
「帝」(て)変体仮名、たまにでてきます。
「飛上候」、「飛」は形からこの字しかなさそうとわかる。
昨日今日と同じような言い回しの表現でつまずいています。
なんとかしなくちゃ。
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