P.30 紙干之圖 5行目〜10行目
(読み)
右 の手に志べ本゛うき
みぎのてにしべぼ うき
を持 て奈で付 る也 。上 手入 べし、
をもちてなでつくるなり。じょうづいるべし、
心 得あり。日より奈れバ早 く
こころえあり。ひよりなれば者やく
可王くなり。雨天 なれバ
かわくなり。うてんなれば
火に可け可ハか春る事 あり。
ひにかけかはかすることあり。
(大意)
右手にしべぼうきを持ってなでつける。上手に行うには
コツがいる。天気がよければ早く乾く。
雨天のときは火をたいて乾かす事もある。
(補足)
「心得」、何度もでてきてます。「心」がこれだけだとわかりにくい。「得」の旁が「月」のくずし字にそっくりです。
「日より」、よい天気・晴れ。
「可王くなり」、「王」、「わ」の変体仮名。
「紙干之圖」の説明では左手に竹の棒、右手にしべぼうきと、右利きを前提としています。
左利きの人はきっと、普段の生活では左利きでも、仲間と一緒の仕事では、親方に直されたに違いありません。
御婦人はここでも裸足です。この時代これが普通だったのでしょうか。
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