P.29 3行目
(読み)
一 摂 州 名塩 漉 盤、右 の上 尓べを加 ふ。諸 国 のりの入 らざ流ハ稀 なり。
ひとつ せつしう奈じ本春きは、みぎのうえにべをくはう。しょこくのりのはいらざるはまれなり。
(大意)
ひとつ 摂津国名塩(兵庫県西宮市)の名塩紙を漉くには、さらに「にべ」を加える。
諸国で漉く紙には、米のりの入らないものはまれである。
(補足)
名塩紙はノリウツギの樹皮からとる粘液(にべ)を使うと日本農書全集53にあります。
さらに名塩は名塩雁皮(がんぴ)紙製造地としても有名で、そのことにはなぜかふれられていないと指摘しています。
「摂」、読めません。形でおぼえるにしても・・・。まぁ地名ですから、そのまま印象づけるしかなさそうです。
「盤」(は)、たまに出てきますが、くずし字はちょっと「春」(す)に似ています。
0 件のコメント:
コメントを投稿