2018年10月14日日曜日

紙漉重宝記 その65




P.27 道具之図 上段 道具の説明


(読み)
道 具之図
どうぐのづ


入 子 輪 外 輪 簀
いれこのわ そとわ す

水 嚢  志べ本゛うき 
すいのう しべぼ うき

竹  長 サ一 尺  三 寸  細 サ筆 の軸 の古゛とく 
たけ ながさいっしゃくさんすん ほそさふでのじくのご とく


(大意)
道具の図

入子の輪 そとわ す
水嚢 しべぼうき
竹の長さは一尺三寸(約39cm) 筆の軸のような細さである


(補足)
「輪」も「軸」も「車」偏ですが、「爿」に見えます。
「軸」のほうは、「筆の」と続くので(じく)?と推量します。

 どの図も見取り図ですが、直角の箇所は直角に、丸めるところはそれらしく、箒のフサフサ感もあり、簀のすだれ具合も丁寧に描いています。

「しべぼうき」の「しべ」とは、稲穂の芯のこと。
水嚢が中華料理のセイロに似ています。


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