2026年7月27日月曜日

大日本物産圖會その36

P36 国立国会図書館デジタルコレクション蔵 

P36_1

(読み)

日  向 國 樟  脳 製 之圖

ひゅうがのくにしょうのうせいのず


樟脳(シヨウノウ)ハ當 國 宮 崎 郡  諸 村

   しょうのう はとうごくみやざきこおりしょそん


尓て製 す楠(クス)尓楠(クス)と樟(クス)の二

にてせいす  くす に  くす と  くす のに


種(シユ)有り則  チ樟 の根を細(サイ)末

  しゅ ありすなわちくすのねを  さい まつ 


尓者すり釜(カマ)尓入 て煎(セン)じ出

にはすり  かま にいれて  せん じだ


春釜 の上 に冷水(ヒヤミツ)を入連多る

すかまのうえに   ひやみず をいれたる


箱 をお起釜 中 湯の騰(ワク)尓

はこをおきかまなかゆの  わく に


随(シタガ)ひ蒸発(ジヨウハツ)して箱(ハコ)の底(ソコ)ニ凝(コ)

  したが い   じょうはつ して  はこ の  そこ に  こ


着(チヤク)春是 則   樟  脳 也 支那(シナ)人 是 を

  ちゃく すこれすなわちしょうのうなり   しな じんこれを


精製(セイ\/)して龍脳(リ ウノウ)と奈須といふ

   せいせい して   りゅうのう となすという

(大意)

(補足)

「日向国」、宮崎県。

 画全体の色の配置がきれいです。山から流れてくる川の水、それを引き入れている釜の上の箱の中の水、また山の茶色の濃淡が凹凸の感じをうまく出し、そのなかに川の水の色と同じ職人たちの半纏、籠をかつぐ人たちにも同じ水色をつかってます。籠の黄色や山の土の茶色が水色と補色になっていて、うきあがってみえて映えます。釜からあがる煙はあまり丁寧に描いてなさそう。

 居間に楠の一枚板を2枚おいてあります。たまにお客さんがやってくると、檜の香りがしますねといわれることがあって、楠なんですよと伝えると、どっちもいい匂いと納得してくれます。

 樟脳といえば箪笥の中に入れる防虫剤をすぐにおもいだします。しかしもうひとつあります。縁日で小さな水を張ったプールに、小さな船の後ろに樟脳をくっつけて浮かべると勢いよく進んでいくのです。スクリューもなにも動力がないのに、とても不思議でした。

 

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