2026年7月26日日曜日

大日本物産圖會その35

P35 国立国会図書館デジタルコレクション蔵

P35_1

(読み)

日 州  緑  礬 製 之圖

にっしゅうりょくばんせいのず


緑(ロヨ)礬 ハ山 谷より磐石(ハンセキ)を掘(ホリ)

  りょくばんはさんやより   はんせき を  ほり


出し則  ち白 きハ明礬(ミヤウバン)と奈し

だしすなわちしろきは   みょうばん となし


其 色 青 きを粉 尓奈して水 を

そのいろあおきをこなになしてみずを


そゝぎ腐廃(フハイ)し多るを伺(ウカゞ)ひ

そそぎ   ふはい したるを  うかが い


て是 を釜 尓入 てせんじ

てこれをかまにいれてせんじ


その泡(アハ)をとりて乾(カハカ)し多る

その  あわ をとりて  かわか したる


毛能なり上  等 ハ紺手(コンデ)と

ものなりじょうとうは   こんで と


呼(トナヘ)て薬(ヤク)用 と奈し下等 ハ浅(アサ)

  となえ て  やく ようとなしかとうは  あさ


黄(キ)手と呼  て染汁(ソメシル)尓用 ゆ

  ぎ てととなえて   そめしる にもちゆ

(大意)

(補足)

「日州」(にっしゅう)、日向国。宮崎県。

「堀」、岩を「掘る」の意味なので正確にはこっちの手偏「扌」。ここの土偏「土」はお城の「堀」。

 わたしが子どものころ、家に大きい袋いっぱいの明礬(みょうばん)があって、夏になると母はその袋に手を突っ込んで、明礬を握りしめ、脇の下とその周辺に塗り込んでいました。なので夏の母の脇の下周辺は白粉(おしろい)を塗ったように白かったのを思い出しました。

 現在では各種メーカーから様々な制汗剤や消臭剤などが販売されていますが、薬局で購入する明礬一袋のほうがずっと安上がりで、効果は絶大です。

 季節は春から夏のよう。女、子どもがひとりもいません。鉱山なので厳しい労働環境だったのでしょうか。

 

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